動画更新!悩みや相談を聴いてくれる相手が居る人は、うつ病は予防できるのか?《話を聴く仕事・傾聴サービス・宮弘智》

動画更新!悩みや相談を聴いてくれる相手が居る人は、うつ病は予防できるのか?《話を聴く仕事・傾聴サービス・宮弘智》

更新日:2021年2月20日

本日は公式LINEアカウント(宮 弘智の傾聴ラボラトリー)に登録されている方から質問をいただきましたのでお答えしたいと思います。

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ペンネーム:TORAさん(20代・女性)

宮さんへ

先日は私のお話をたくさん聴いてくれてありがとうございました。

その日はお陰様で薬を飲まなくてもぐっすりと朝まで眠ることができました。

宮さんは動画の中で「うつ病になって病院に通っていた」とあり、その後うつ病を克服されたとのことで私も相談をしたいと思いお話を聴いてもらったことで癒されました。

私は10月に心療内科で診察を受けてうつ病と診断されました。

私の身体は健康で病気もしたことがないのにうつ病になってからは、夜も眠れず食欲もなくなり体重が3キロ近く落ちてしまいました。

この状況だと本当に何かの病気になってもおかしくないと思います。

心療内科の先生からも「“病は気から”と言うぐらいなので、精神的に不安的になることで自律神経も乱れて体調不良になったりします。」とおっしゃっていました。

そして、先生から「自分の悩みや不安を相談したり話せる親族や友人や知人はどのくらいいますか?」と聴かれましたが、私にも友達はいますが“自分の悩みや不安を話せる相手居ない”ということに愕然としました。

コロナ禍になって離れて暮らす親とは電話でしか話していませんし、親も働いているし仕事も大変そうなので私としても親に心配をかけなくないのであえて元気なフリをしてうつ病になったことを話せないでいました。

今後も定期的に宮さんにお話を聴いてもらうと思いますので、その時はよろしくお願いします!

宮さんに質問があるのですが、宮さんにお話を聴いてもらってからは夜も眠れていますし、食欲も出てきて食事も美味しいと思えるようになりました。

心療内科の診察をして薬を飲んでいて薬の効き目があるのかないのかがわからなかったのですが、宮さんに自分の悩みや不安を聴いてもらうことで、気持ちが楽になった以外にも「身体の不調」も軽くなりました。

話し相手が居ることでこんなにも違うのかと思ったのですが、「話を聴いてもらうだけ」でどうしてこんなにも変わるのでしょうか?

また次回「宮さんにお話を聴いてもらえる」と思うだけで肩の力が入らずに毎日を過ごせています。

宮さんもお身体に気をつけてお仕事頑張ってください!

↑以上のメッセージをいただきました。

今回ご質問をいただいたのは私の傾聴サービスをご利用してくださっているお客様です。

色々な原因や要因が重なってうつ病になると言われていますが、「◯◯をするとうつ病になる」とか「◯◯な状況が続くとうつ病になる」などのはっきりとした原因はわかっていないようです。

今回は【悩みや相談を聴いてくれる相手が居る人は、うつ病は予防できるのか?】と題しまして、私が過去にうつ病になった経験から「傾聴を通じてうつ病を克服した経緯や体験談」を交えてお話します。

今現在、うつ病で苦しんでいる方や辛い経験をされている方々に少しでもお役に立てたら嬉しいです。


(↑動画:悩みや相談を聴いてくれる相手が居る人は、うつ病は予防できるのか?

※上の動画ではこのブログをさらに詳しく解説しておりますので音声や動画でご覧になりたい方はぜひどうぞ!

 

うつによって「身体の異常」を引き起こす理由

うつ病の人が「傾聴の仕事」をする事で得られる意外な効果(動画付き《話を聴く仕事・傾聴サービス・宮弘智》

↑以前に【うつ病の人が「傾聴の仕事」をする事で得られる意外な効果(動画付き】という記事の中でも紹介しましたが、私も精神科でうつ病と診断された過去がありました。

私もうつを経験してわかったことがあるのですが、職場や周りの人間関係でストレスを感じていたり、仕事が上手くいかなかったり、恋愛で失恋をしたり、自分にとって大切な人が亡くなったり、そのような出来事があって精神的にストレスがかかり続けることがうつを引き起こす原因だとも言われています。

それらのストレスを受け続けることで、不安や心配事が頭で考え続けて夜も眠れなくなり睡眠不足になって眠ることができなくまります。

そうすると日中に眠くなり仕事をしていても身が入らず、集中力が無くなりミスや失敗をして「自分はダメな人間だな…。」と自己嫌悪に陥ってさらに色々ネガティブなことを考えてまた眠れない夜を過ごしていました。

食事をしても美味しいという感覚がなくなってきて、食事をすることも億劫になり健康面もボロボロになり、菓子パンやお菓子などの甘いものばかり食べる日々が続きました。

なぜ甘いものばかり食べていたのか?と言うと、唯一甘いものだけが「甘い」と感じとることができて、当時の私は“甘いものを食べることで精神的に安心していた”のだと思います。

 

そして、当時の私には不安や悩み事を相談できる相手がいませんでした。

正確には、“自分の不安や悩みを話すことで相手に余計な気遣いや心配をかけたくない”という想いが強かったのだと思います。

私にも友達や知人はそれなりに居たので、相談すれば話を聴いてくれる相手は居たと思います。

しかし、私の中で「悩みや不安を話して相談しても、悩みや不安の根本の原因や問題が解決されるわけじゃないから、話しても意味ないだろうな…。」という考えた頭の中をぐるぐるしていたので、一人で悩んで一人で辛い想いをして心も身体もボロボロになっていきました。

 

上手くいかない状況がうつを引き起こし、うつが上手くいかない状況を引き起こす

当時の私も「さすがにこのままだとマズイな…。」「このまま行くと自分を自分でコントロールできなくなるだろうな…。」「このままだと変な事をしでかすだろうな…。」ということもわかっていて、「そうなる前になんとかしないと…。」とわかっていました。

先ほど紹介した【うつ病の人が「傾聴の仕事」をする事で得られる意外な効果(動画付き】という記事の中でも紹介しましたが、精神科に診察に行って自分がうつ病と診断されました。

でも、正直に言うと精神科の先生に「宮さんはうつ病だと思われます。」と診断された時、自分の中でホッとした感覚もありました。

それまでに体調不良や胃痛や腰痛などがあり「どこかの臓器にガンがあったらどうしよう…。ガンだったら医療費を払うお金はどうしよう…。」と思っていて内科や外科に診察に行ったのですが、身体はどこも悪くなかったのです。

だから、精神科の先生からうつと診断されて「体調不良もうつ病からくる自律神経失調症の乱れからきているのだと思います。」と言われたのでホッとしたのだと思います。

 

人間が精神的なストレスを常に感じていると交感神経が優位になり、常に頭も身体も戦闘モードで覚醒した状態でいると“車で言うところのオーバーヒート”をしてしまうのだそうです。

私はその状態になってしまうと、上手くいかない事・失敗した事・悔しかった事・などなどのネガティブなことがあると、その事が頭の中をぐるぐる駆け巡っていつまでもその事ばかり考えてしまうのです。

そして夜も眠れない、食欲もなくなる、常に倦怠感がある、仕事の中でミスをする、自己嫌悪になる、また色々考えて夜が眠れない、甘いものばかり食べる、身体が怠い、その繰り返しでした。

《重大カミングアウト発表!》宮は心療内科の検査でディスレクシア(学習障害・LD)と診断されました。(動画文字起こし)

↑以前に【《重大カミングアウト発表!》宮は心療内科の検査でディスレクシア(学習障害・LD)と診断されました。(動画文字起こし)】という動画の中でも話しましたが、私は“普通の人よりもできないことが一つ多い”という個性を持っていたぶん“普通の人よりも困ったり悩んだりすることが一つ多い”という特徴を持っていると大人になってわかりました。

でも、そのぶん“普通の人にはわからない事”“私にはそれが見えたり気づける個性があるという事”がわかりました。

それが『人の話を聴く』ということでした。(※つまり傾聴です)

 

うつを引き起こす原因が「話し相手(相談相手)が居ない」ことだった

私がうつを克服できたのも傾聴のおかげでした。

【うつ病の人が「傾聴の仕事」をする事で得られる意外な効果(動画付き】という記事の中でも書きましたが、傾聴ボランティアで高齢者や障害を持った方々のお話を聴かせていただく活動をしていく中で「自分を必要としてくれる人たちがいる」「こんな自分でも世の中の役に立つことができている」と思えることで、自信が持てなくて自己嫌悪になることはありませんでした。

それよりも「人の話を聴く仕事をしたい」「傾聴を仕事にしたい」という想いを持つようになり、その想いが今の自分を作っているのだと思いました。

傾聴ボランティアをしていた頃、自分と同じうつ病で苦しんでいる人もいて彼らの話を聴いてあげたり、また彼らが私の話を聴いてくれることで相手の表情が明るく姿を見て自分の心が徐々に満たされる感覚が得れたのを今でも覚えています。

 

自分もうつを経験したからわかるのですが、話を聴いてもらうだけで心が軽くなるし、心が軽くなると身体の緊張もほぐれて楽になったのです。

交感神経が優位だった私はずっと肩の力がガチガチで何をしても落ち着かないし何もしていないのに息苦しい状況でしたが、相手の話を傾聴をするときになると自然とリラックスできて心も身体もニュートラルになれるのでとても楽でした。

それからは夜も眠れるようになりましたし、食事をしても美味しいと思えるようになりましたし、仕事の中でもミスも減って楽しくできるようになったり、良い状況に転換するようになりました。

その後は精神科から出される薬も徐々に減っていって、半年後には薬を飲まなくても良くなりました。

「病は気から」と言う通りで心の状態が良くなってからは体調も以前のように戻って、体重も元に戻ってダイエットをすることになりましたけどね…。

いくら規則正しい生活をしていて運動もして、身体に良い食事をしていても、常に精神的にストレスを抱えてうつ状態になると自律神経が乱れて体調にも影響が出る事を身をもってわかりました。

 

その頃から「自分には傾聴を基本とした仕事しかない。」(人の話を聴くことで仕事になる道しかない)と確信したのを覚えています。(今の傾聴サービスの仕事につながっているのだと思います。)

というよりも、お恥ずかしい話なのですが“自分には人の話を聴く才能があるけど、逆にそれ以外の部分はポンコツ並である”ということがわかってしまったのです。

うつになる原因は色々な原因が合わさって起こると言われていますが、私の場合は『誰とも話さない、誰の話も聴かない』という状況がうつになるキッカケの一つになっているということがわかりました。

 

最後に

このコロナ禍では「友人にも親にも話しにくい悩みを聴いてほしい。」「悩み相談ボランティアに電話をしても繋がらない、誰でも良いからとにかく話を聴いて欲しい。」「家族にも職場の人にも話せない内容を聴いて欲しい。」という方々からのお問い合わせが日に日に増加しています。

皆さんの中で大きなストレスを抱え込んでいる時に、“自分の悩みを相談できて信頼できる相手”がいることでうつ病になるリスクを避けることができるかもしれません。

私は過去にうつ病で苦しい時期を送っていましたが「傾聴」と出会ったことで、うつ病も克服できたと思いますし本当に感謝しています。

 

私がやっている傾聴の仕事は数年前までは「話を聴くだけで仕事になるわけがないよ。」「話を聴くだけでお金を取るなんて、そんな事が仕事になるなんて変だよ。」と言う人たちがたくさんいました。

《コロナ禍の今だから仕事の依頼が殺到!!》相手の悩み事や相談を聴くのが好きな人が「傾聴の仕事」をして欲しい理由

↑以前に【《コロナ禍の今だから仕事の依頼が殺到!!》相手の悩み事や相談を聴くのが好きな人が「傾聴の仕事」をして欲しい理由】という記事の中でもご紹介しましたが、今のコロナ禍に入り様々な状況の中で「話を聴いて欲しい。」「誰かに話したい。」「悩みを聴いて欲しい。」「相談に乗って欲しい。」と日本以外からもたくさんの方々からお問い合わせが来ます。

今の私は“私を必要としてくださる方々が居る”と考えるとうつ病になる暇がないぐらいになり、過去の私のように苦しんでいた人たちのためにも傾聴を通じて少しでもお力になれたら嬉しいと思っています。

 

今回は【悩みや相談を聴いてくれる相手が居る人は、うつ病は予防できるのか?】というテーマでお話させていただきました。

 

 

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2 件のコメント

  • 宮様の仕事は素晴らしいと思います。
    訪問看護の仕事をしております、
    ご老人はとても話したがります!
    だから予定時間をオーバーしてしまいます。
    90歳の叔母も話したくて頻回に電話してきます。
    そういう仕事が出来たらと以前から思っておりました、介護より会話が必要と書かれていたのがずっと頭に残っておりました、本当にそう思います、会話しながら介護もありだと思っております。

    • 名古屋八千枝さんへ

      コメントありがとうございます!

      八千枝さんは訪問看護のお仕事をされているのですね。
      訪問介護や訪問看護の仕事をされている皆さんは「時間に追われながら忙しく仕事をされている」と思うので、一人一人のご利用者様とゆっくりお話をすることも難しいと思います。

      八千枝さんも以前から「傾聴のお仕事」が出来たらと思っておられたのですね。

      「会話と傾聴をメインとした訪問介護」の仕事をされるのはとても良いと思いますし、一人の方に時間をかけて訪問介護をお願いしたいご家族もいらっしゃると思いますからね!

      私で良かったらお力になれればと思いますので、いつでもご相談に乗らせていただきます!

      宮より

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    ABOUTこの記事をかいた人

    名前:宮 弘智(みや こうち) あだ名=みやっち 血液型:小さな事にこだわらないO型 健康:体力勝負は負けないぜ〜!(自分を追い込むドM型) 特徴:目が開いてないといわれる。(本人はパッチリ二重) 職業: ・プロポーズさせニスト ・話し相手、愚痴聞き、傾聴サービス 経歴:二十歳でテニスコーチとして就職する。 当時の上司から「ザ・リッツカールトン」の話を聞くうちに、そのサービスと心からのおもてなしに感動しテニスコーチからリッツカールトンのホテルマンになることを決意する。 二十七歳で「ザ・リッツカールトン東京」に転職。 初めて働く外資系の職場。 英語を話せないことから、ありとあらゆるミスや失敗をして、胃潰瘍や腰にポリープができるまでストレスを溜め込んでしまう…。 しかし慣れない環境に苦戦する中で、お客さまと真摯に向き合い、お話を一生懸命に聞くことで信頼関係を結ぶことができると気づきはじめる。 お客さまの話し相手としてホテルの部屋に呼ばれたり(当時禁止されていました)、ホテルの外でも会って話相手になることが増えていった。 自分が話を聞き、話した人が自ら「自分が進むべき道」を決めることができるようになるのを見て、かつてない喜びを感じた私は、話を聞くことを一生の仕事にしようと決意するのだった。 「ザ・リッツカールトン東京」を退職し、話を聞き、進むべき道を気づかせる、コーチングの会社を設立。 しかし、独立したものの生活は厳しかった…。 電気が止まる(笑) ガスが止まる(笑) 最後に水道が止まった(笑) このままでは心臓が止まる…死ぬ。(笑えない!) 貯金も底を尽き仕事をしなければと思い、以前から興味のあった「東京ディズニーリゾート」でキャストになり、ホスピタリティーや人を喜ばせることを学び続けた。 コーチングの仕事をしながら「男女のコミュニケーションとニーズの違い」の研究をはじめる。 「婚活に悩む30代男女の気づきのブログ」を開設。コミュニケーションの違いから遺伝情報の違い。職場での男女関係の築き方、伴侶と良い関係でい続ける方法などを伝えるコーチとして、1000人以上の男女の話を聞き続けた。 2012年「聴き上手の宮 弘智」としてマイナビやエキサイトニュースで取り上げられさらに、男女コーチングの経験を生かし、世界初の「プロポーズさせニスト」として「プロポーズされる女になる4つのステップ」サービスを開始。 現在は多くの女性が、パートナーと幸せな結婚生活を送るため考え方やテクニックを啓蒙していくべく活動中。 プロポーズさせニスト宮 弘智 http://www.miyacoach.com/love/